Translate 黄昏ミニヨン想録堂: 立喰師列伝

黄昏ミニヨン想録堂

"Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn" 想いし事を録取する書堂

名前:
場所: 遠江, 静岡, Japan

何時の何処にでも居る勘違い頭でっかち

10/01/2006

立喰師列伝

 レンタルリリースされて早一週間。何時も行っている近場のビデオ屋では無く、バイト先から近いビデオ屋にて借りて来ました。

 で、感想でありますが、その前にまず自分の立ち位置を語るべきであると思います。そう、ぶっちゃけ自分は押井守信者です。とは言え、『Avalon』から入った自分が故、見た事のある作品はかなり限定的であり、それで信者を名乗るとは片腹痛いわっと言われそうでありますが、兎に角その辺りを留意してください。

 それでは、結論から先に言う事としましょうか。自分は面白かったです。もう一度言います、自分は面白かったです。

 あの手この手で無銭飲食を試みる、言ってしまえばただの軽犯罪者なのですが、それを薀蓄や美貌、大食等等によって扱う業師にまで昇華。そんな彼等に架空戦後昭和史の世相を盛り込みながら、ドキュメンタリータッチで描いた本作は、馬鹿馬鹿しいながらもそれを大真面目にやると言う事で生まれる笑いとなって、大変奥行き深い面白さとなっております。

 また、プロデューサーを死体役で出したり、自分の娘を少し頭の悪いアルバイト店員で出す、牛丼の牛五郎のピアス代わりの認証タグが「2501」(少々画像が鮮明では無いので違うかもしれない)等の身内ネタやフラフープブームで内臓破裂の様なブラックジョークもあり、くすりとさせて頂きました。

 続いて映像の方。スーパーライブメーションと銘打たれた、まぁ言ってしまえばCGを駆使した紙芝居な訳ですが、その一昔前に流行った継ぎ接ぎ的Flash作品の如きチープな映像は、コミカルな動きと相まって、非常に戦後昭和のレトリックな雰囲気が出てました。

 この様に自分としては凄い面白く、見るべき所も多い作品ではあるのですが、やはりと言いますか、この様な笑いや映像が万人受けする訳が無く、評判を見ますと賛否両論ありつつも非が多いみたいです。スーパーライブメーションも現実に対する模倣を素晴らしいと感じる大衆には受け入れ難いですし、他の作品に転用する事も難しいでしょう。

 しかしながらそれでも良いのでは、と自分は思うのです。この様な監督この様な作品が一つ二つ存在しても良い、と。監督自身商業的成功には余り興味が無い様ですし、この作品にしたって好きな事を好きな人達で作った好きな映画でありますしな。

 そう言う訳で押井守と言う人間の作品が好きな人は是非、予告等を見て興味を持った方も是非、そうじゃない人達は次のイノセンス並の作品にご期待してください、と言う事で一つこれにて感想終わり。

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