Translate 黄昏ミニヨン想録堂: ワン・ポイント・オー

黄昏ミニヨン想録堂

"Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn" 想いし事を録取する書堂

名前:
場所: 遠江, 静岡, Japan

何時の何処にでも居る勘違い頭でっかち

9/30/2006

ワン・ポイント・オー

 世の中には映像や、物語を楽しむ為では無く、雰囲気を楽しむ為の映画と言うのが存在します。この『ワン・ポイント・オー』もそれに部類される映画であると思われます。

 常に薄暗い橙色のトーンに、広角フィルムによる多角からの映像、どんよりと漂う音楽。これらが、「ある日突然空き箱が送られてきて、捨てても捨ててもまた送られてくる。」と言う物語に、何処か東欧的な不気味さを醸し出させていて良い感じであります。

 ただこの映画。映画として見ると、かなり中途半端な出来であると言わざるを得ません。

 物語があっちへ行ったりこっちへ行ったりと一貫せず、無意味と思えるシーンが幾度も挿入。空き箱の謎を追うサスペンスと言うにも、目に見えない恐怖に襲われるホラーと言うにも、微妙な所。有体に言うならば不条理ですがしかし、不条理の前に条理がそもそも存在していないので、やはり中途半端さは拭えません。

 空き箱の中に(公式のあらすじや宣伝にも書かれている事なのでネタバレでは無いのだろうが、この情報が出るのは結構後半なので実質ネタバレ)感染した人間にある種の情報操作を行うナノマシン「ナノマイト 1.0(ワン・ポイント・オー)」が入っていたと言うアイデアはなかなか面白いと思うのですがね。

 まぁ、そう言う訳で、不気味さと不条理感溢れる雰囲気を楽しみたいと言う人にはお勧めの一品です。決して、あらすじやジャケットからサスペンスとかホラーとか言う風にして見ない事を推奨します。

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